バルセロナに行ったとき、カタルーニャ美術館は改装閉館中でした。(;_;)
個人のコレクションなのだが無料だったので驚いた。行ったのが日曜日だったせいなのだろうか?
無料だったことが印象を良くしたことは否定できないが、それだけではない。 ここの収蔵品は十字架や木彫りの聖母子像などといった、宗教アイテムが中心なのだが、その質・量が半端じゃないのである。圧倒された。
一口にキリスト教美術と言ってもいろいろである。個人的には正直、ちょっと敬遠したいようなものもある。だが素朴な信仰心がそのまま形になったようなものには、私は強く心惹かれる。
ほとんど予備知識を持たず行ったのだが、 美術館の建物自体の美しさに驚かされた。
奥の方の、ムリーリョの作品が飾られている部屋が、この建物の中で最も華麗な場所である。ムリーリョの聖母子像の愛らしさに惹かれつつも、ついつい建物の方に目が行ってしまう私であった。
そのときその部屋には私以外には誰もいなかった。思えばなんと贅沢なひとときだったことだろうか。
エル・グレコの絵は1枚しか無かった。中世の絵は背景部分だけ、画面に別の木を貼り付けたものが少なくない。 (人物だけが絵で、その人物がいる建物を木でつくって貼りつけてあるという具合。) こういう手法は他の国ではあまり見たことが無かったので、なかなか興味深かった。
ガイドブックに「ヨーロッパ4大美術館の1つ」と書いてあり、「マドリッドという町はたいしたことないが、プラド美術館だけは良かった」などという友人の言葉を聞いていたので、大きな期待を抱いて行った。期待が大きすぎたのだろうか?なんとなく物足りなかった。
日記にも<思ったよりも大きくなかった>と書かれている。ただ、そのあとに<適度だった>とあるので、これは誉め言葉?
ベラスケス描く王女様は確かにおいでになりました。でもなぜか感動した記憶が無い。行ったのが夜行列車でマドリッドに着いた日で、ひどく疲労していたせいなのかもしれない。
バルセロナの丘の上の超モダンな建物である。夏もエアコンが効いていて快適。 展示作品数はそれほど多くなかったように思うが、 ゆったりした空間構成は悪くなかった。
ちなみに、日記には<ミロの晩年の作品はあまり感心しないと思った>とある。
ここの売店で販売されているTシャツやエプロンは、ミロの作品をモチーフにしていてわりとイケます。もしも旅程の最後だったら、いろいろ買いたかったなあ。。。
美術館の前に行列があって、どんなに混んでいることかと覚悟して入ったのだが、中はけっこう空いていた。中が混むことを防ぐために、入る前に十分待たせるという方針らしい。
ピカソの作品がうなるほどある。さすが彼の出身地だけのことはある。ただし、その多くは彼の学生時代の習作なので、前衛的な画風の、いかにも「ピカソらしい」絵を見たいと思っていくと、きっとがっかりするだろう。日記には<それでも、結婚式を描いた作品は「さすが」と思わせる>とあるが。「バラ色の時代」の作品は1つも無かった。熟年期の作品もあまり多くない。
とはいえ、こんなに悪い点数をつけてしまって申し訳無い気もする。 パリのピカソ美術館を先に見てあったせいでこうなってしまった。バルセロナが先だったなら、もっと高い点数をつけたことだろう。
2つのピカソ美術館は、明らかにパリの方が質的に見ごたえがある。画家ピカソが活躍したのがスペインではなく、フランスだからなのだろう。