特にイタリアの場合、教会の美術館的な役割が無視できません。
とりあえず、このコーナーには、
「教会」と称していても入場料をとるところまで載せることにしました。
でも必ずしも「有料の方が無料のよりも見ごたえがある」とは限りません。
あしからず。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館に行っていないのに、こっちに行っているというのはおかしなことだ。
私はアカデミア美術館のあと、ここを見た。 豪華絢爛かつ重厚なヴェネツイア美術の洗礼を受けた後、ここで近・現代美術を見たら、心が晴れ晴れとしてきた。 なおかつ、エアコンが入っている。ヴェネツイアは海風があるのでそれほど暑くないが、ちょっとほっとした。
ピサの他の観光名所から離れた場所にあるので、あまり行く人は多くない。
1階はちょっとものたりないかも。でも2階には宗教画や十字架のキリスト像がほの暗い中でスポットを浴びていて、良い雰囲気である。フラ・アンジェリコのフレスコ画でない絵があった。
日記を引用しよう。
<1階だけだと困ったね。2階に行ったら 聖書の豪華な写本などがあった。 知った顔の彫像を見かけたので名前を見たらジュリアス・シーザーだった。>
美しい中庭から斜塔がよく見えるというだけの理由でぐーんとポイントアップ。
シエナにはフィレンツェからバスで行ける。
ここには何があったのか全く覚えていない。ただ「けっこう良かった」とあるので、とりあえずこの点数にしておこう。
てっぺんの展望台から見える田園風景が良かった。ワインやおつまみを売っていたのに変に感心してしまった。
<なかなか見ごたえがある>と日記では褒めている。 でも、「私はあまりヴェネツイア派の絵は好きではないな」と思ったことも覚えている。
ピサを足場にしてルッカに行くのは簡単。フィレンツェからも行ける。
ガイドブック無しでルッカ旧市街をあてどもなく歩いていたら "Palazzo Masin" という看板があったので、なんとなく入ってみた。なんでも昔の公爵の屋敷だったという。内部は係員と一緒でないと見られないそうだが、ちょうどイタリア人カップルが見るところだったので、ご一緒させていただいた。
あんまりぱっとしないイタリア絵画のオンパレードにうんざりしていたら、最後の方に昔の寝室があった。どこの王様かと思うほどに豪華絢爛たるその調度は一見の価値がある。
この美術館の中味に関しては、日記にはなんの記述も無い。
<"Panorama"という表示についていくと展望台があった。素晴らしい眺望に感激。>
どうも、眺望に関しては前述のププリコ美術館より上だったらしい。 ただ、「シエナ派は得意じゃないな」と思った記憶もある。それがここでなのか、あるいはプブリコ美術館でなのか、判然としないが。
イタリア美術の中では、なんと言ってもフィレンツェ美術がイチオシである。
「シノピエ」とはフレスコ画の下絵なのだそうだ。ガイドブックでそれを読んだときから悪い予感がしていたのだが・・・日記にもただ一言、<困ったね。> この美術館は専門家だけのためのものだと思う。すました顔して一般人からお金を取って公開しているピサ市というのは、なかなかの商売上手です。
ドゥオモを有料にしているのはイタリア広しと言えどもそうそう無いだろう。ピサ市は斜塔で入場料を取れないのに頭に来て、こっちで稼ごうと考えたのか。旅行者としてはどうも承服できない。
私が行ったときは2000年の特別行事の一環のミサの最中。チケットを買おうとしたら「5時まで入れないよ」と言ってすぐには売ってくれなかった が、「待つ」と言ったら「おお、そんならOK」と売ってくれた。 ピサはフィレンツェあたりを足場にして立ち寄る程度の人が多いから、 何時間も待つ人はあまりいないのかもしれない。ピサ市は「あこぎ」だが、チケット売り場の人は良心的だなと思った。
シノピエ美術館とドゥオモ美術館という二つの「困ったちゃん」で一生懸命ヒマをつぶし、さらには芝生に座り込んでボーっと過ごすこと数時間。5時過ぎ、私はついにドゥオモに入った。そして・・・息を呑んだ。パレルモでなじんだビザンチン様式の美に再会したからだ。 それにしても、パレルモでは無料で見られたのに。。。
ピサの本当の名所はこのドゥオモだと思う。 斜塔だけ見てピサを去るのはもったいない。 点数をつけるならもちろん5点満点である。
イタリアにもつまらない町は存在する。このミラノがその筆頭。特に夏は悲惨。なんと中華料理店さえ休業する。私は本当に飢え死にするかと思った。買い物好きな人も要注意。有名なブランド店だって夏休みに入ってしまう。
この町の数少ないみどころはドゥオモ(大聖堂)とここだけ。だからどうしても行かざるを得ない?!
ここにはかのレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある。修復が済んだというニュースをテレビでやっていたが、あれを見て「ええっ、これで済んだというの?」と思ったのは私だけではないだろう。
私が行ったのはそれよりもかなり前なのだから、状態はもっと悲惨だった。
ものすごく並んだあげく入ると、あの薄ぼんやりした絵がある。感動するにはかなりのウンチクが必要。悪いことは言わない、旅行前にきちんと勉強していった方がいい。
たった1枚の絵しかないくせに、入場料がえらく高い。すぐに出るのはもったいないし、第一、外は暑い。というわけで、中でぐずぐずしていたら、日本人ツアー客が次から次へとやってきた。ガイドの解説を聞き比べていると、それぞれ力点の置き方がまるきり異なるのでとても面白かった。
そういう楽しみ方をしたとして、3.5点というところかな。
[2000/4/2]
現在「最後の晩餐」を見るには、原則的に予約が必要。
1度に入れるのは25人で、15分たつと外に追い出される。だから私のように、いろいろなグループのガイドの説明を立ち聞きして比較するという楽しみ方はもうできないわけです。
その代わりと言ってはなんですが、オーディオ・ガイド(有料)があるそうです。
とにかく絵が1枚しかなくて間が持てない(!?)ので、多少高くてもオーディオ・ガイドを聞いたほうが楽しめるのでは。
(「絵が1枚」と書きましたが、本当は2枚です。レオナルド・ダ・ヴィンチ作ではない絵が1枚あるので。。。)
予約していない場合は外の長〜〜い列に並んでキャンセル待ちをすることになります。
以上、2000年3月に見ていらしたれいさんの情報を参考にさせていただきました。