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北欧の美術館

ストックホルムでは美術館に行く時間がありませんでした。(;_;)


【ヘルシンキの現代美術館キアズマ】 5点

とにかく建物が素晴らしい。吹き抜けの曲線美、わざと塗りムラをのこした壁、天窓からふりそそぐ柔らかい光・・・。 ここでは 作品名やら作者名やらを気にせずに、頭を空っぽにして楽しんで欲しい。 なぜなら、ここの展示作品は建物の魅力をひきたてるための存在なのだから。

現代芸術のための現代芸術による現代芸術の空間を歩いていくと、つきあたりに大きな窓があり、ヘルシンキの風景が目に飛び込んでくる。 国会議事堂と国立博物館のレンガの色が豊かな緑の中に溶け込んでいるその様も、まさにひとつの芸術作品。

【オスロの国立美術館】 4.5点

ここは入場無料。偉い!

フランス印象派の影響以前のノルウェー人画家の風景画を見ていると、 この国の光の乏しさ、夏の短さを実感する。まれに暖かい陽光を感じさせる作品があると、 それはきまってイタリアやスペインに出向いて描いた風景なのだ。

長過ぎる夜の中で憂鬱をひたすら蓄積していったのがムンクなのだろう。 彼ときたら、せっかく明るいフランスに行ったのに、「サン・クルーの夜」なんて 絵を描いているのだ。 もうこの暗さには打つ手無し。

「叫び」「マドンナ」の部屋だけが混んでいるが、 フランスを中心とするヨーロッパ絵画コーナーも見逃せない。 (ムンクを見たあとだと明るくてほっとしたりして。) さりげなく置かれている彫刻がカミーユ・クローデル作だったりするので、意外と気が抜けません。

1階にはなにげにクラナッハの作品有り。

【オスロのムンク美術館】 4.5点

ここにも「叫び」と「マドンナ」がある。 ムンクは同じモチーフでやたらたくさんの絵を描いたそうだが、 いったい「叫び」は何枚あるのかな?

ここは建物がなかなか良い。 ムンクに影響された後世の芸術家(つまり現代芸術家)たちの作品も展示されているが、建物によってその良さが引き出されている。

地下には「ムンクの生涯」に関する充実した展示がある。私は作品自体よりもむしろこっちを楽しんでしまった。1日に2回(3回?)、ビデオ上映もある。エンディングしか見られなかったけれど、なかなか面白そう。

(オスロの国立美術館とここが5点満点ではないのは、ひとえに私個人の好みのせい。ムンクのイッちゃった作品はそれはそれで面白いけれど、 特に私が好きなタイプではないので。。。)

【ヘルシンキのアテニウム美術館】 3.5点

フィンランドの画家の描く空はいつも灰色がかった水色。 寒々しくてちょっと憂鬱になってくる。 その中でHalonenという人の「氷上の洗濯」は 寒い絵なのに不思議に暖かみがあって気に入った。 この人の木彫りの彫像2作品も心に残る。

ここはフランス絵画も充実しているとガイドブックに書いてあったが、 実際にはそう威張るほどのものではない。でもフランスの絵は暖かくていい。

【オスロの現代美術館】 3点

もと銀行だったという建物は重厚でなかなか良いムードだが、悲しいかな、現代芸術にはあまり合わない。 特に、一つ一つの部屋が小さいことが残念。 絵を生かすためにはもっと大きな壁面が欲しい。 でも次にあげる「アモス・アンダーソン美術館」よりずっといい。「歩き方」では 星1つしか付いてないけれど。

ここはカフェもクラシカルなムード。 お茶するのに最適。 でも取り仕切っているのが(2001年現在)中国系の人なので、 中華料理が食べられる。大皿にご飯・炒め物・サラダが一緒に盛られているという 珍妙な姿だけど、お味はまとも。ジャスミンティーがあれば最高だったのに。

【ヘルシンキのアモス・アンダーソン美術館】 3点

アテニウムとキアズマを見たあと、フェリーに乗って島に行こうと思っていたのだが、 雨が降ってきたので急遽予定変更、こちらに行った。

「歩き方」では2つ星になっているが、なんでこれが2つ? ヴラマンク1枚、 シニャック1枚、イタリアの宗教画が数枚だけで、あとはほとんど特別展。 申し訳ないけれど、「現代ノルウェーの水彩画展」、とても退屈でした。

ヘルシンキ・カードでただになったから許してあげる。お金払ってたら怒って2点にしてたかも。

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