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児童文学の旅
【原点ふたたび】 長い冬休み(5)

12月26日「スケートとアルファベット」

「このボートが水にうかべてあったらなあ。」と、ディックがいった。
-----1章「見知らぬ子どもたち」より

このボートでヤマネコ島に行けたらいいのに
水辺のボート

8時起床。うす曇り。ゆっくり朝食。かきたまごに マッシュルーム、どじょういんげん、フライドトマトで、 なぜか主食はおにぎりと シュトーレン(ほんのり甘い、ドイツのクリスマスのお菓子)。 こんなにたっぷり食べておいて、 さらにデザートに、イギリスのクリスマス・プディングを蒸して、 ダブルクリームをかけて食べた。 初めて食べたクリスマス・プディングは、 こってり甘くて、そんなにたくさんはいらないと思った。

みんながくつろいでいる間に、 一人で艇庫に下りてみた。 ゆうべは相当寒かったようで、昨日柔らかかった土が、 今日は硬く凍っていて、土の上には一面にひなあられのような 氷の粒が残っている。

湖のほとりに着いた。桟橋を歩いてみる。 ここからツバメ号がヤマネコ島目指して出航していったのだ。 岸辺にはボートが何艘も置いてあった。 ちょっとDきょうだいの気分。でもボートはひっくり返されてはおらず、 その代わりにカバーがかけられている。

レンタカーの契約は 今日の夜10時まで。それまでにロンドンのヒースローに着かなくてはならないので、 早めの昼食となった。 いよいよ真打・ペミカンケーキの登場である。 私がフライデイになり、 「ツバメ号とアマゾン号」のビデオのおかあさんの手つきを思い出しながら、 ナイフでお皿の上で形を作り、バターを溶かしたフライパンの上に 押し出すように乗せて焼いた。 実際、 そうでもしなければ焼けなかっただろう。 ペミカンケーキのタネは、 じゃがいもとペミカンだけで、 つなぎは一切入っていないので、 とても柔らかくて崩れやすいのだ。 どうしても少し崩れてしまい、 見栄えはいまいちだったが、 初挑戦のペミカンケーキはなかなか好評で、コックをいたく喜ばせた。 熱々のペミカンケーキはそのままでもよし、 ケチャップをかけてもよし、 そして、ベイクトビーンズともよく合う。

ばたばた片付けをして、 12時半に出発した。

私もスケートしたかった
スケートをする鴨

「なんちゃって小湖」にさしかかると、 先日よりも氷の部分が広がっていた。 私たちが車から降りると、 池の中央を泳いでいた鴨たちが、えさをもらえると思ってか、 果敢に氷の上に舞い降りてきた。 スケートをする鴨なんて、ランサムさえ書いてない。 パンをちぎって投げてやると、まさに狂喜乱舞。これはただのスケートじゃない、 アイスホッケー並みの格闘技だ。 氷は石を投げても割れなかった。 ロジャなら「ヤマネコだって歩ける」と 言うところだろう。

このあと一路ロンドンへ向かった、と言いたいところだが、 実はそうはいかなかったのである。

アンブルサイドを通るついでに、 北極に寄る必要があったのだ。 なんと私は、先日の記念撮影のとき、 手旗信号を間違えていたのである。 しかも、間違いに最初に気がついたのは、 北極発見の日の夕食後、「長い冬休み」を読み直していたゆきみだった。 まったくもって、とんまな話である。 そもそもこういう間違いを犯すのは、 私がDきょうだいのDしか、 手旗信号を覚えていないせいに他ならない。 まだまだ勉強不足なんだわ。

間違い 正解
このNPは間違い
(ゆきみ提供)
これが正しいNP
PがQっぽいけれど(^_^;)
(ゆきみ提供)

(先日の記念写真と、この日に撮った写真とを並べて掲載します。 なぜこんな間違いをしたのか、賢明な皆さんならすぐにおわかり になることでしょう。 どうぞ笑ってやってください。これから北極探検をする方の楽しみを奪ってはいけないので、背景は消しておきました。)

かくして、この旅は北極に始まり、北極に終わることとなった。 その点において、まさに「長い冬休み」に ふさわしいものだったのかもしれない。

正しいNPの写真を撮り、 私たちの車は、今度こそ一路ロンドンへ向かった。 途中2回の休憩をとり、 ヒースローに到着したのは夜8時過ぎだった。 運転手さん、本当にお疲れ様でした。 ちなみに、湖水地方〜ロンドンは 300マイル。300キロではない。 我らが優秀なナビゲーターさえ勘違いした。 皆様も、どうぞお気をつけあれ。 (2001年12月)

THE END

旅のデータ&アドバイス

2001年のデータです。どうぞ参考になさってください。 これを4人で割り勘にしたわけです。

Bank Ground Farm

495ポンド(週決め料金)

Hertzレンタカー

436.01ポンド(5日分。保険料含む)

ガソリン代

56ポンド

食料

92ポンド

クリスマスから年末にかけて、Bank Ground FarmではBed&Breakfastはやっておらず、 週決めのSelf-Cateringのみとなります。 (比較的ヒマ人揃いの私たちでさえ、4泊だったので) 1週間滞在できる人はあまりいないでしょうから、 週決めというのはちと痛い。(^_^;)

食料に関しては、(2回目の買出しのときに買いすぎて) かなり余ってしまったので、 ロンドンのふゆきの台所を潤すことになりました。

驚かれるでしょうけれど、 冬のドライブの際、 運転者(とナビゲーター)は サングラス必携です。 太陽がとても低いので、日よけをおろしてもその下から 光線が目を射るのです。

服装に関してですが、 東京の真冬と同じくらいだった(暖冬だったのかも)ので、 大変な寒がりの私でさえ、起毛のババシャツと薄手のタートルネック+ カーディガン、そしてライナー付きコートで乗り切ることができました。 本当は、毛糸の帽子・手袋・マフラー・ゴアテックスの上下・ 使い捨てカイロなど、周到に準備してあったのですが、 なにしろ荷物が来なかったので、何の役にも立ちませんでした。 あまり寒くなかったのが不幸中の幸いだったと言えます。

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ロンドンから湖水地方に行くのはけっこう時間がかかります。 (なにしろ約500キロもあるのですから。) だから、ロンドン発着は時間のロスが大きい。 「とにかく湖水地方にさえ行ければ満足だ」という人には マンチェスターin&outをお勧めします。 でも、マンチェスター着が夕方以降だと、1日目が有効に使えません。 私たちがパリ経由を選んだのは、 朝イチにマンチェスターに到着することができ るのがエール・フランスの夜便だけだったためです。

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