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えせバックパッカーの旅日記
冬の南仏プロヴァンス(11)

12月28日、オランジュ

オランジュにて オランジュ
今日は9時45分発のバスでオランジュに行くつもり。早めに朝食を済ませてバスターミナルへ向かった。

バスは定刻に出発。大きな町が見えてきてもぼーっとしていたら、そばにいたおばさんが「ここがオランジュよ」と教えてくれて、大慌てで下車した。

オランジュといえば、1がローマ時代の古代劇場。2、3、4が無くて5がローマ時代の凱旋門。

というわけで迷わず古代劇場へ。
これが想像どおり、いや、想像以上に大きくて、オーディオガイドを聞きながらきちんと見学すると、非常に時間がかかってしまう。別に急いでいるわけではないから時間がかかるのはいいけれど、とにかく解説が詳しすぎ。

それはそうと、私の後から入ってきた日本人の女の子二人連れは、「すごーい! 大きい!」と騒ぎながら 写真を2、3枚撮っただけでさっさと出ていってしまった。7.7ユーロも払って5分もいないなんて・・・と驚く私は単なるケチなのだろうか?

凱旋門
適当に飛ばしながら見てまわり(それでも30分はかかったはず)、 最後に出口のそばの「Film」と表示された部屋に入ったら、夏に古代劇場で上演されたオペラが放映されていた。
ああ、いいなあ。 やっぱり劇場というのは空っぽのを見るよりも、ちゃんと演目がかかっているときに来たいものだ。

お次は凱旋門。古代劇場の北、徒歩およそ10分。ぐるりと見て、写真を撮って、おしまい。

その後は旧市街をうろつく。これが予想以上にオシャレで良い感じだった。なにげないのだが、どことなくリッチ。さすがオペラで名を売って、世界中の金持ちを顧客にしている町だけのことはある。

オランジュ旧市街 ドーブ

お腹が空いたので、カフェとレストランの中間みたいな店でドーブ・ド・プロバンスというのを注文。 プロバンスと名前が付いているくらいなのだから、この地方の名物料理なのだろうけれど、要するに牛肉の煮込みで、 ブルゴーニュ地方のブッフ・ブルギニヨンと同じ味だった。プロバンスのワインで煮込めばドーブ、ブルゴーニュワインで煮込めばブッフ・ブルギニヨンということか? でも、グラスワインとコーヒーもとって11.1ユーロは安い。

その後、古代劇場の背後の丘に登り、下りてきたら2時。

バス停には2時15分発のバスがすでに待っていた。 乗客は私1人。昼下がりの日の光を浴びた車内はぽかぽかだった。 車窓からはヴァントゥー山の雄姿がよく見えた。



アヴィニヨンの午後

アヴィニヨンに近づくと、運転手に頼んでバスターミナルの手前のタンチュリエ通りのそばで降ろしてもらった。

ガイドブックに「雰囲気が良い」と特記されているこのタンチュリエ通りは、確かに他の通りとはひと味違っていた。 でも、写真を撮ろうにも、 車があちこちに駐車していて非常に目障りだ。 それに今は街路樹に葉が無くてちょっと寂しい。 ここは夏のほうがもっと素敵なのではないかと思う。

昨日と同じように、路地裏歩きを楽しんでから、 アングラドン美術館に行った。
相変わらず総菜屋が見つからない・・・。
でも昼にこってりしたドーブを食べたせいか、(ふだんから私はあまりお腹が空かないのだが)今日はいつもにも増して空腹感が無い。夕食はテイクアウトのハムとチーズ入りクレープだけでいいことにしよう。

オランジュにて 丘の上から眺めたオランジュ市街。とんがったヴァントゥー山がうっすら見える。

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