バスは定刻に出発。大きな町が見えてきてもぼーっとしていたら、そばにいたおばさんが「ここがオランジュよ」と教えてくれて、大慌てで下車した。 オランジュといえば、1がローマ時代の古代劇場。2、3、4が無くて5がローマ時代の凱旋門。
というわけで迷わず古代劇場へ。 それはそうと、私の後から入ってきた日本人の女の子二人連れは、「すごーい! 大きい!」と騒ぎながら 写真を2、3枚撮っただけでさっさと出ていってしまった。7.7ユーロも払って5分もいないなんて・・・と驚く私は単なるケチなのだろうか? ![]()
ああ、いいなあ。 やっぱり劇場というのは空っぽのを見るよりも、ちゃんと演目がかかっているときに来たいものだ。 お次は凱旋門。古代劇場の北、徒歩およそ10分。ぐるりと見て、写真を撮って、おしまい。 その後は旧市街をうろつく。これが予想以上にオシャレで良い感じだった。なにげないのだが、どことなくリッチ。さすがオペラで名を売って、世界中の金持ちを顧客にしている町だけのことはある。
お腹が空いたので、カフェとレストランの中間みたいな店でドーブ・ド・プロバンスというのを注文。 プロバンスと名前が付いているくらいなのだから、この地方の名物料理なのだろうけれど、要するに牛肉の煮込みで、 ブルゴーニュ地方のブッフ・ブルギニヨンと同じ味だった。プロバンスのワインで煮込めばドーブ、ブルゴーニュワインで煮込めばブッフ・ブルギニヨンということか? でも、グラスワインとコーヒーもとって11.1ユーロは安い。 その後、古代劇場の背後の丘に登り、下りてきたら2時。 バス停には2時15分発のバスがすでに待っていた。 乗客は私1人。昼下がりの日の光を浴びた車内はぽかぽかだった。 車窓からはヴァントゥー山の雄姿がよく見えた。 |
アヴィニヨンに近づくと、運転手に頼んでバスターミナルの手前のタンチュリエ通りのそばで降ろしてもらった。 ガイドブックに「雰囲気が良い」と特記されているこのタンチュリエ通りは、確かに他の通りとはひと味違っていた。 でも、写真を撮ろうにも、 車があちこちに駐車していて非常に目障りだ。 それに今は街路樹に葉が無くてちょっと寂しい。 ここは夏のほうがもっと素敵なのではないかと思う。
昨日と同じように、路地裏歩きを楽しんでから、
アングラドン美術館に行った。
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