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えせバックパッカーの旅日記
冬の南仏プロヴァンス(12)

12月29日午前、アヴィニヨンでついに見つけた!

アヴィニヨン アヴィニヨン教皇庁前広場にて
今日のメインはヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニヨン。 Villeneuveのvilleは英語のcityとかtown、neuveは「新しい」、要するに「新アヴィニヨン市」ということで、文字通りアヴィニヨンに隣接しているので焦ることはないだろうと考え、アヴィニヨンの朝の散策からのんびり始めてみる。

カルム広場(Place de Carmes)で土曜日に開催されるという花市を目指して路地裏をぐねぐね歩いていたら、市場(les Halles )にぶつかった。この界隈にはすでに何回も来たことがあるのだが、いつも夕方で、市場が閉まった後だった。今日はせっかく開いているのだから入ってみよう。

アヴィニヨン アヴィニヨンの市場
そこでついに見つけた。
総菜屋を。

そうか、そういうことか。
町のど真ん中に市場があって、その中にこんなにたくさんの総菜屋があるのだから、それ以上、総菜屋は必要ないというわけなのか。

でも私は(今日以外は)毎朝アヴィニヨンから他の町にでかけてしまって、帰ってくるときには市場は閉まっているのである。 朝買ったお惣菜を1日中ぶらさげてよその町を観光するというのはちょっとねえ・・・。 アヴィニヨンは風情があるし、観光の拠点として便利な町だけれど、市場内にしか総菜屋が無いというのは、 大きなマイナスだな・・・(^^;
アヴィニヨン ローヌ川の向こうの丘の上に
ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニヨンの
サンタンドレ要塞が見える
と、どーでもいーことをあれこれ考えつつも、ショーケースの中の美味しそうなお惣菜の数々によだれをたらし、あちこち見て廻った末、えびとブロッコリーのマヨネーズあえを買った。7ユーロ。
げげっ、高っ!
えびは贅沢だったかしら。
人参サラダかなんかにすればよかった。
ちょっと弱気になって、キッシュは小さめのを選んだ。これは2ユーロ。

市場の後はカルム広場へ。花市は冬枯れのせいか、あまりにもささやかだった。そのままなんとなく歩いて行くと、教皇庁の北の公園にたどり着いた。ローヌ川とその向こうのヴィルヌーヴの眺めをのんびり楽しんでから南下し、市庁舎の前を通りかかったら、土曜日なのに開いていて何かをやっている。誘われるように入ってみたら、クリスマスの特大ジオラマがあった。その脇には「伝統的なプロバンスのクリスマスの食卓」のディスプレイもあり、装飾を提供した会社名が書かれている。 ははあ。地場産業振興の一環なのね。

アヴィニヨン 市庁舎が開いていて何かやっていた
はっと気付いたらもうお昼。
いかんいかん、 こんなことしてたら永遠にヴィルヌーヴに行けない!
でもまずは腹ごしらえ。

これからヴィルヌーヴに行くにはホテルのそばを通るのだから、いったん帰ってお昼ご飯を食べよう。 かねてから目をつけていた、町の門の脇の パン屋でサンドイッチを買って帰宅。

南向きの部屋にはさんさんと日が降り注いでいて、とても気持ちがよかった。でかけるのがもったいないくらい。

サンドイッチは期待通り美味しかった。パン自体の味が駅の売店のとは比べものにならない。(でも駅の売店のだってかなり美味しい。) えびとブロッコリーのマヨネーズあえを半分食べ(非常に美味。高いだけのことはあった)、熱いお茶も淹れて大満足。

あら、もう1時半。
これ以上ぐずぐずしていられない。ヴィルヌーヴへ行くぞ!


アヴィニヨンの宿

Hotel Le Splendid(オテル・ル・スプランディ)
細長くて面白い部屋だった
フランスのガイドブック「Routard」推奨の1つ星ホテル。トイレ&シャワー付きシングルが46ユーロ。朝食は6ユーロ。(2007年12月現在)
ネットで予約を入れてクレジットカード番号を知らせると即、1泊分をデポジットとして引き落とされる。
ご覧の通り、シングルはダブルのシングルユーズではなく、フランスには珍しい本当のシングル。
カーテンがレース1枚きりで、クローゼットの代わりに棚しか無いというあたりに「1つ星感」が漂うが、総合的に普通の1つ星ホテルのレベルを大きく上回り、実質的には2つ星並み。私にとっては完璧に近い素晴らしい宿だったが、いつも高級ホテルに泊まっている人には薦めない。
鉄道駅とバスターミナルに近いのもメリット。
冬場は南向きの4・5・6・10・11・12・16・17・18号室がお薦め。それ以外の部屋はすべて北向きだが、陽射しの要らない夏なら、むしろ北向きのほうが快適かも。

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