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えせバックパッカーの旅日記
冬の南仏プロヴァンス(4)

12月24日午前、もちょっとアルル

アルルの店先 店先のディスプレイ(アルル)
10時、ホテルをチェックアウトし、荷物を預かってもらってでかける。

今日は12時15分発の サント・マリー・ド・ラ・メール行きのバスに乗るつもりなので、それまで時間をつぶさなければならない。でも、めぼしいものはもちろん、めぼしくないただの路地裏もすべて見てしまった。しかたがない(?)ので、「アリスカン」と呼ばれるローマ墓地を見にいくことにする。 ゲートの窓口にはおばさんが2人いてお喋りに花を咲かせていたが、私が料金を払うと、そのうちの1人がついてきてくれた。

道の両側に石棺が並んでいて異様な雰囲気。こんなところを1人で歩かせては可哀想だと思ってついてきてくれたのかな? 突き当たりのサントノラ教会に着くと、おばさんは鍵を開けてくれた。鍵係だったのか!


アリスカン 石棺が並ぶ道を行く

教会の中はがらんとしていて、見るべきものは何もない。ほどなくやってきた清掃係のおじさんたちと入れ替わりに外に出て、不気味さを追求した写真撮影に熱中する。どう見てもここはホラー映画のロケ地として最適だ。

来た道を戻るとき、ゴッホの絵の立て看板を発見した。彼が描いた極彩色の絵は、私の目の前にある現実の景色とは全く別のものだった。

ここがゴッホファン巡礼地だったとは知らなかった。ゴッホ好きの日本人は多いことだし、あのおばさんたちは、こんな真冬にたった1人でわざわざやって来た私のことを、熱烈なゴッホファンだと思ったに違いない。

アリスカン ホラー映画のロケにどうぞ アリスカン 夏はゴッホの絵みたいになるのだろうか?

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