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えせバックパッカーの旅日記
冬の南仏プロヴァンス(8)

12月26日朝、ようやくアヴィニヨンへ

サント・マリー・ド・ラ・メールの宿 サント・マリー・ド・ラ・メールの宿の玄関
8時に朝食。9時発のバスを目指してチェックアウト。バス停には昨日のおばあさんがいた。ほんの数十分一緒に過ごし、二言三言言葉を交わしただけなのに、今日再会すると「同志」みたいな気分がするのが面白い。「ボンジュール」と挨拶すると、おばあさんは「やっぱり昨日はバスが無かったのよ」と言った。

今朝のサント・マリー・ド・ラ・メールは、工事の車両が走り、すっかり平日の顔になっている。道路清掃車がうるさい音をたてて道路を掃除している。ゴミなんか落ちていないのに。

バスに乗ったのは、私とおばあさんだけではなく、家族連れをはじめとする数人。 途中で乗り込んでくる人もいた。クリスマスが終わるとずいぶん違うもんだと思っていたら、彼等のほとんどはアルルのインフォメ前で下車していった。見ると、城壁に沿って町の門まで、市が開いていた。彼らのお目当てはこれだったのだ。

アルルの土産物屋の店先 セミグッズは代表的な南仏土産のひとつ
(アルルにて)
アルル駅前には9時50分着。 切符を買って、自動改札機で「がっちゃん」と改札しようとしたら、どの機械も壊れていた。 駅員にそう言ったら、「壊れてるのだからしょうがない」とのこと。
はあ・・・。
これがフランス。

いいタイミングで 電車に乗れたが、それは電車が遅れたおかげで、ほんとうだったらかなりきわどかったはず。乗り遅れたら11時30分まで待たなければならないところだったので、ラッキーだった。

乗り込んで発車を待っていたら、ホームがにわかに騒然とし始めた。 見ると、30才台ぐらいの女性が 「TGVのアヴィニヨン駅には行かない?! どういうことなのよ!」と駅員に食ってかかっている。推察するに、乗る予定のTGVの時間が迫っていて、パニックになっているのだろう。 駅員の「シャトルバスがありますから」 という言葉すら耳に入らないようで、とにかくわめき続ける。そのすさまじいことと言ったら。 駅員の「どうか落ちついてください」という声が聞こえる中、電車は動き出した。あーあ、これに乗らなきゃほんとにおしまいじゃん。わめいていないでさっさと乗ればよかったのに。
これもフランス・・・か?

20分でアヴィニヨン着。
フランスに着いた4日前、駅からちらっと見ただけだった門をくぐり、ついにアヴィニヨンの町に入った。




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