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えせバックパッカーの旅日記
ケルトの風、ケルトの海(15)

スコットランドの地図

ハリス島: ランサムの世界に片足を入れる

「スカイ島で見せてもらったのとおなじようだわ。」
-----アーサー・ランサム作「シロクマ号となぞの鳥」
4章「最初の発見」より


車窓から見たハリス島の海岸
今回の旅を思いついた当初、「シロクマ号となぞの鳥」で子どもたちが買い出しをした町は、ルイス島のストーノウェイだとばかり思い込んでいた。が、いろいろ調べるうちに、そうではなく、実はここターバートだということがわかってきた。 スカイ島からのフェリーがターバート発着なのだから、 もっと早くから気付いていてもよかったはずなのに。

どうせなら「シロクマ号」にかかわりのあるところに泊ってみようか?
ターバートは地図で見る限りでは、すごい場所にある。ハリス島の東西両側から大きくくいこんでいるふたつの狭い入り江の奥の、まさに「地峡」とも呼ぶべきところに位置しているのである。さぞかしドラマチックな景観なのではないだろうか?
こう考えて、ネットでターバートのB&Bを探してみたのだが、これが少なかった。キャッスルベイやロッホマディ並みに少なかった。 さらに、「シロクマ号」の舞台の足場としては悪くないが、それ以外の、いわゆる「普通の」観光スポットからはかなり離れているので、やはり ストーノウェイ泊のほうがいいという結論に達したのだった。

脱線しすぎた。話を元に戻そう。

ターバートの街角
「海辺」でボートを漕ぐおじさん
ミニバスを降りた私たちは、(座るところがなかったので)パーキングに面したインフォメの外壁に寄りかかって手作りのサンドイッチを食べた。
食べ終わってから、 インフォメのショップを丹念にひやかした。 ハリス・ツイードのバッグがあり、見るからに暖かそうでなかなか良かったが、 着るものならともかく、バッグがいくら暖かくても意味無いじゃん。
まだ時間がたっぷりあるので、パーキング周辺を一回りしてみたが、あっという間に見終わってしまった。
まだまだ時間がある。 しょうがないので、水辺を眺めながら、ぼやぼや過ごす。 さきほど説明したように、川のように見えるところは実は入り江であり、 川岸のように見える水辺は実は海辺なのである。 でもぱっとしない。実にぱっとしない。ここに宿をとらなくてよかった。

パーキングに戻ると、ゆきみさんが「そこのホテルのラウンジでエールを飲もうかしら」と言いだした。
うん、それは悪くないわね。
ホテルに入り、注文しようとしたら、なんだかえらく待たされる。 ここにきて急に時間があっという間に過ぎてしまい、エールの味見はあきらめざるを得なかった。

アウター・ヘブリディーズ諸島で
こんなに大きなバスに乗れるなんて
今度のバスは前のよりも大きくなった。
文明に近づいているんだ!

「ルイス・カーレンタルで下ろしてほしい」とドライバーに頼み、 私たちは再びバスのシートに身を任せた。 ターバートを離れたバスは、険しい山々を横に見ながら走る。 正確に言えば、「横に見えるはずのところを」走ったのであるが・・・。 というのは、山の中腹から上は、雨雲がかかっていて見えなかったからである。 頂上まで見えていたらどれほど感動したことだろう。今回の旅はこのパターンばかりだ(苦笑)。

残念がっているうちに、私はいつしか眠りに落ちていた。

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