ホビットたち
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La Communaute de l'Anneau
(旅の仲間)
Le Seigneur des Anneaux=フランス語版「旅の仲間」
Les Deux Tours(二つの塔)
Les deux tours=フランス語版「二つの塔」
Le Retour du Roi
(王の帰還)の 謎な表紙
Le Retour du Roi(フランス語版「王の帰還」)

フランス人というのは、外国文学を自国語に翻訳するときに 固有名詞を「おフランス風」に変えてしまうのが好きなようです。 たとえば「ハリー・ポッター」の場合、寮の名前が変えられています

「普通の本」でさえそうなのだから、「指輪物語」の場合、 いろいろと遠慮無くフランス語風にしているはず。なにしろトールキン自身が「これこれの単語に関しては、それぞれの言語らしい名称に訳し変えなさい」と指示しているのです。 (だから、瀬田氏は「フロド・バギンズ」を 「袋田風呂太」と訳すべきだろうかと、 真剣に悩んだことだろうと、オババはにらんでいます。)

というわけで、「指輪物語」のフランス語訳 "Le Seigneur des Anneaux" ではどうなっているのか、調べてみました。 参照したのはGallimard社のFOLIO Junior版。 翻訳は1972年、F.Ledouxという人によるものです。

説明の一助に日本語版(評論社文庫の新版)も引用させていただきました。 新版なので、正確には「瀬田・田中訳」なのですが、 単に「瀬田訳」としました。そう書いても、 たぶん、田中明子さんはお怒りになりませんよね・・・?

なお、 表記に関して、フランス語のアクサン(アクセント)記号や セディーユ("c"に付く「ひげ」のような記号) を省略したことを、あらかじめお断りしておきます。

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: ホグワーツ魔法学校の各寮のフランス語名は以下のとおり。
グリフィンドール→"Gryffondor グリフォンドール" (なっ、、なんでこういう微妙な変え方をするんだろう!?)
スリザリン(slither=ずるずる這う)→"Serpentard セルパンタール"(serpent=蛇)
レイブンクロー(raven=ワタリガラス、claw=かぎ爪)→"Serdaigle セルデーグル"(serre d'aigle=鷲のかぎ爪)
ハッフルパフ(huff, puff=大きく息をつく)→"Poufsouffle プッフスーフル"(poufには「ぷっと吹き出す」など、 いろいろ滑稽な意味がある。souffle=息)

↑ということを書いたら、情報がきました!

[ゆきみさん] グリフィンというのは「鷲の頭・翼・爪に、ライオンの体と後脚を持つ、伝説上の怪物」なのだそうですよ。 発祥の地は古代オリ エント。インドの黄金の見張り番、スキュティアの金鉱の見張り役などといわれてい る。広く紋章に用いられ、鷲の用心深さとライオンの勇気を二つながら象徴する。キ リスト教の象徴としては、キリストの神性(鳥)と、人性(獣)の両方をあらわし、ゴ シック聖堂彫刻のモティーフとして広く用いられた。 (J.ホール著・高階秀爾監修「西洋美術解読事典」より)
で、このグリフィンが、フランス語ではグリフォンになるんです。
また、レイブン(ワタリガラス)は、ノアが箱舟から最初に放した鳥だそうです。西 洋絵画では荒れ野の聖者に食べ物を運ぶ鳥として描かれているらしいです。

ゆきみさん、ありがとう!! それにしても深いわ〜


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