私は如何にしてヨーレスのオババになったか

トールキンの「指輪物語」の存在を知ったのは、 1978年にラルフ・バクシ氏によって作られたアニメ映画「指輪物語」 (通称「爆死アニメ」)の日本公開の折りでした。
当時すでにイイ年になっていた 私は 「ファンタジーの中のファンタジーがついに映画化された!」 という派手な前宣伝に強く心惹かれて、 「これはぜひとも読まなくてはいけない作品だ」と思いました。
でもね、テレビの宣伝番組で見たアニメ、 絵的にあまり魅力的ではなかったんです。。。(なにしろ爆死だし)
絵が素敵だったら、きっと原作を読んで、そして、観に行ったことでしょう。
・・・で、それっきりに。(;_+)

1999年、ネットを始めたことがきっかけとなって、久しく遠ざかっていたアーサー・ランサムの世界に戻りました。
ランサム・サガを再読し、 完全に懐かしモードに入った私は、 ランサム以外の昔親しんだ児童文学作品を再読し、さらに、 昔読むチャンスのなかった他の児童文学作品も 読むようになりました。
(「指輪物語」自体は児童文学ではないけれど) その流れの中でトールキンに対する興味が再び湧きあがり、 「指輪物語」の下準備として「ホビットの冒険」を読んでみたのですが・・・これがハマれなかったんですね。。。
主人公のビルボがぱっとしないおじさんだということにまずがっかり。
子供の頃親しんだ「ナルニア」と同じ瀬田貞二氏の訳だったのに。
いや、そのせいで却ってナルニアと同じものを期待しすぎたのかも。
理由はともあれ、そのときに「トールキンは肌に合わない」と 思いこんでしまいました。

そうこうしているうちに早3年。
2002年、映画「(ザ)ロード・オブ・ザ・リング(ス)」が公開されました。
映画を観ればわかるから、原作は読まなくてもいいや、ぐらいの気持ちでいたら、 ランサムのファンクラブの仲間たちの間で、 活発な指輪談義が交わされるようになりました。
もともとの指輪愛読者が驚くほど多かった (ランサム・サガ読了後、ぽっかりあいた心の穴 を埋めるために、指輪に走った人が多いらしい )上に、さらに驚いたことには、 未読の人たちが一斉に原作を読み始め たのです。
「映像でイメージを固定される前に原作を読んでおかなくちゃ」
こんな彼らの言葉を聞くに及んで、いたく反省しました。
そうだ、「始めに原作ありき」なんだし。
こうしてようやく重い腰を持ち上げて、読んで、そして観たのです。
・・・・・・・・ハマりました。どっぷりと。

・・・というわけです。




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