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原作 | 瀬田訳 | 仏語訳(発音) | オババのコメント |
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Halfling | 小さい人 | Semi-Homme(スミオム) |
"semi"は「半分」という意味の接頭辞。 英語とおんなじです。「セミプロ」の「セミ」ね。
"homme"は総称的に「人間」を表すときに使われる単語です。その意味で使われるときはたいてい単数形で、定冠詞"le"を付けて、"l'homme"と書いて、「ロム」と発音します。(最初のhを大文字にして"Homme"と書くことも多い。)フランス語では"h"は発音されないので、"homme"
は母音で始まることになり、定冠詞の"le"は"l'"という省略された形になるのです。
かのパスカルの「パンセ」の冒頭「人間は1本の葦にすぎない」は、原文では"L'homme n'est qu'un roseau." ロム・ネ・カン・ロゾー。すらすらっと言えるとかっこいいかも?!
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Bilbo Baggins | ビルボ・バギンズ |
Bilbon Sacquet (ビルボン・サッケ) |
"sac"は英語の"bag"。
[追記]
[追記]
[追記]ついにビルボン、フロドンの謎が解けました!! |
Frodo Baggins | フロド・バギンズ |
Frodon Sacquet (フロドン・サッケ) |
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Underhill | 山の下 |
Soucolline (スーコリーヌ) |
英語の"under"はフランス語で"sous"、 "hill"は"colline"。 |
Sam / Samwise Gamegee |
サム / サムワイズ・ギャムジー |
Sam(サム) / Samsagace Gamegie(サムサギャッス・ギャムジー) |
"sagace"は文語で「(観察・判断などが)鋭い、的確な」。 フランス語の2人称には、親しい間柄で用いる"tu"と、 敬語的な"vous"の2種類があります。 もちろん、サムはフロドのことを、尊敬をこめて"vous"と呼んでます。 |
Merry / Meriadoc Brandybuck |
メリー / メリアドク・ブランディバック |
Merry(メリー) / Meriadoc Brandebouc(メリアドク・ブランドブック) |
"brande"は「下草(ヒース、しだなど)」、
"bouc"は「オスの山羊」の意。
メリーとピピンは、フロドに対してタメ口用2人称である"tu"を使ってます。 |
Pippin / Peregrin Took |
ピピン / ペレグリン・トゥック |
Pippin (ピパン) / Peregrin Touque(ペレグリン・トゥック) |
"touque" は「ブリキ缶」の意。"Peregrin"の"i"の上には点が2つ並びます。 点1つの普通の"i"だと、「ペレグラン」になってしまうから。 ところで、「ピピン」と言ったらフランク王国の宰相の名前。 と思っていたら、 映画でメリーが「ピパン」と呼んでいました。 あっ、そういえば"i"の上に点が1つの "in"の発音は「アン」になるんだっけ!と納得したのですが、 フランク王国の宰相ピピンの発音はどうなんだろうという疑問が湧いてきて、 確認してみたら、綴りは"Pepin"(eの上にアクサンテギュが付く)、 発音は「ペパン」。 新たな疑問。 教科書で習った「ピピン」という発音は、いったいどこから来たんでしょう? 日本の世界史の教科書に載っている地名や人名は、原則的にその国の発音 を採用しているはずなんですけど。 |
Otho Sackville-Baggins | オソ・サックビル=バギンズ | Othon Sacquet de Besace(オトン・ サッケ・ドゥ・ブザッス) |
「おとん」がいるなら「おかん」もいて欲しいところですが、
連れ合いは「ロベリア」のままなんだわ(笑)
[追記]
エリザベス1世のいとこに
トーマス・サックビルという人がいるそうな。
サックビル家は、イギリス最大の個人邸宅であるノウルを所有していました。
トーマスの子孫にヴィタ・サックビル=ウエストという女流作家がいて、
トールキンと同い年。その夫ハロルド・ニコルソンは
外交官で政治史家、でもって、オックスフォード出身。
こりゃ間違いなくトールキンの友達ですね。 |
Magot | マゴット | Maggotte(マゴット) |
フランス語の "magot"は「へそくり」「(陶製・硬玉製の日本や中国の)小人物像」 「醜い小男」など、妙ちくりんな意味を持つ単語です。 パリにある有名なカフェ「レ・ドゥー・マゴ」(東京・渋谷のBUNKAMURAに 支店があります)の「マゴ」です。 意味が変にホビットにかぶるから、綴りを変えて、 「マゴット」という発音の方を生かすことにしたのでしょう。 [追記] この件に関してはグワイヒアさんのHPのこのコーナーの「マゴットさんち」をご覧下さい。 |
Rosie / Rose Cotton |
ロージー / ローズ・コトン |
Rosie(ロージー) / Rose Chaumine (ローズ・ショーミーヌ) |
英語の"cotton"はフランス語では"coton"。
[追記] |
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